現在では、環境が企業経営の重要課題となり、再生・循環型社会に向けて各企業が様々な取り組みを始めています。
一方、日本の農業は弥生時代の昔より先人たちが様々な工夫を凝らし、日本独自の再生・循環型の形態を作り上げてきました。
今日の日本農業は、面積あたりの生産量をどれだけ上げられるかが農業経営のポイントとされ、機械化や合理化が進み、かつての生産方式がすっかり変わってしまいました。
化学肥料で土の力を奪い、水質を汚染する除草剤や殺虫剤などで周辺の生態系を変える農業は、環境保全どころか自然を破壊しているかのように思えてなりません。

このような状況にあって、農業もかつてのように再生・循環型のしくみに進んでいく道を率先して示して行かなければならないと思います。
環境に負荷を与える農業から、環境保全に配慮した農業に切り替えていくための一つの答えとして有機農業があります。
私たちも有機農業のように、率先して環境に負荷を与える原因となっている化学肥料や農薬をできるだけ使わず、10年後、100年後へと繋げて行きたい。
そして、社会の変化があっても人と自然との関わりは豊かであり、今ある農地を大切に使い、安全かつ安心して食べられる農作物を作って行ける農業を目指したい。
それが私たちの農業への思いであり、こだわりに他なりません。